ルワンダ旅行情報
公用語
キニヤルワンダ語、英語、フランス語
通貨
ルワンダ・フラン
時差
日本は7時間早い
在ルワンダ日本国大使館
住所:35, KG7 Avenue, Kacyiru, Kigali 電話:(252) 500 884
基本情報
「千の丘の国」と呼ばれるルワンダは、中央アフリカの大湖沼地域内にあり、緑豊かな丘陵が連なった多様な自然美を誇る、温暖な気候の国です。中央部と西部はなだらかな緑の山岳地帯に覆われ、東部にはサバンナ、平原、湿地帯があります。
北はウガンダ、東はタンザニア、南はブルンジ、西はコンゴ民主共和国と国境を接しています。内陸国であり、アフリカ諸国の中でもかなり小さな国 (国土面積 26,338㎢)であるにもかかわらず、保護を必要とする多様な生物の驚くべき宝庫となっています。ルワンダを中心とした6カ国にまたがるアルバーティーン地溝帯環境保護区(ARE)は、他に類を見ない稀少な固有種が生息する重要な地域です。自然科学者たちは、AREをアフリカ大陸で最も生物多様性の高い地域と考えています。
自然を愛する方々は、ルワンダで見ることのできる多様さと他国に劣らぬ魅力に感銘を受けることでしょう。またルワンダには、絶滅危惧種に指定されているマウンテンゴリラやアルバーティーン地溝帯の固有種以外にも、多くの観光資源があります。たとえば、キブ湖の湖畔にはアフリカ屈指の内陸ビーチがあり、キブ湖内に点在する小さな島々を探索することができます。
ルワンダの首都キガリは、国際会議が数多く開催される東アフリカの中心地であり、ルワンダ国内や中央・東アフリカのさまざまな都市への足がかりとなっています。緑豊かで活気があり、治安も良好で、自家栽培の美味しい紅茶とコーヒーを堪能することもできます。
ルワンダは、1994年のジェノサイド(総人口の20%の国民が殺害された大虐殺)がいまだ記憶に新しい国ではありますが、現在は文化の復興と将来への投資に向けて大きな一歩を踏み出しています。
国旗、国章、国歌
国旗: 青色は青空と希望を、黄色は平和と協調を、緑色は豊かな農業と繁栄を象徴し、右上に輝く太陽は、国民の団結と未来への明るい展望を表しています。国旗の特徴、表記方法、儀式における使用法や敬意の表し方は法律で定められています。
国章: ルワンダ共和国の国章は下に結び目のある緑の輪の中にルワンダの標語と伝統的な品々が描かれています。輪の上部には「REPUBLIC OF RWANDA」(ルワンダ共和国)、また結び目の下には国の標語である「UNITY, WORK, PATRIOTISM」(団結、労働、愛国心)が黄色のリボン上にすべて黒のキニヤルワンダ語で刻印されています。また、金色に輝く太陽、ソルガムきびの穂、コーヒーの枝、アガセケ籠と青い歯車、および盾がこれらを挟むように左右に描かれ国章を構成しています。
国歌: ルワンダ共和国の国歌「RWANDA NZIZA」(美しいルワンダ)の歌詞は四部から成り、ルワンダの美しさはルワンダ全国民共通の起源と広く称え、国民全体の団結力を強調しています。また、ルワンダ人の国民性と価値観は共通の財産であり、国家発展の柱として重視しています。
経済
通貨: ルワンダフラン(Frw)
事業年度: 毎年7月1日から翌年6月30日まで
貿易機関: 東アフリカ共同体(EAC)、東南部アフリカ共同市場(COMESA)、アフリカ大陸自由貿易地域、武器以外のすべてのもの協定、AGOA自由貿易協定、世界貿易機関(WTO)
GDP成長率: 9.1億米ドル
一人当たりGDP: 787米ドル
部門別GDP: 農業29%、工業16%、サービス48%(2018)
信用格付: B+(S&P)、B+(フィッチ)
識字率: 68%
平均寿命: 2012年64.5歳→2018年67歳
失業率: 14.5%
主要産業: ICT、農産物、エネルギー、鉱業
事業登録にかかる時間: 6時間
輸出額: 702百万米ドル(2018)
輸出品: コーヒー、紅茶、皮革、錫、鉱石
主要輸出相手国: スイス、コンゴ民主共和国、中国、ウガンダ
輸入品: セメント、精製及び精製されていないパーム油及びその他の食用油、サトウキビ、動物、化学肥料及び衣類
主な輸入相手国:ウガンダ、中国、ケニア、欧州
出典:NISR、BNR,世界銀行、フィッチ、S&P(2019年現在)
ルワンダの経済・金融関連機関: 1. ルワンダ国家統計局(NISR) 2. 財務・経済企画省(MINECOFIN) 3. ルワンダ中央銀行(BNR) 4. ルワンダ開発銀行(BRD) 5. 国家農業輸出開発委員会(NAEB)
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歴史
何世紀にもわたって、ルワンダはツチ族の歴代の王の下で中央集権的な君主制国家として存在していました。最高権力者である国王の一族が、牛飼いの長、地主の長、軍の長を統治していましたが、ルワンダの民であるフツ族、ツチ族、トワ族の人々は、平穏に共生していました。1899年、ルワンダはドイツの植民地となり、ドイツ当局がツチ族の王を通じてルワンダを支配する、間接統治体制が始まりました。1919年には国際連盟の委任統治領となり、ベルギーの支配下で同様の間接統治体制が続きました。
1959年に王政が廃止されると、ツチ族は迫害を受けるようになりました。数十万人が死亡し、200万人近くが亡命に追い込まれました。ベルギーからの独立後、1962年に樹立された最初の共和国のグレゴワール・カイバンダ大統領も、1973年のクーデター後に樹立された二番目の共和国のジュベナル・ハビャリマナ大統領も、ツチ族に対する差別を制度化し、ツチ族を虐殺しました。
1979年、亡命中のツチ族を中心とするルワンダ難民が、ルワンダ民族統一同盟(RANU)を結成。ルワンダの分裂した政治、ジェノサイドを正当化するイデオロギー、繰り返される虐殺、無国籍問題、平和的な政治的交流の欠如に対抗するため結集しました。1987年、RANUはルワンダ愛国戦線(RPF)となりました。1990年10月1日、RPFは武装解放闘争を開始。1994年、ついに当時の独裁政権を打倒して、100万人以上ものツチ族と穏健派フツ族の命を奪ったジェノサイドを終結させました。
1994年7月4日、RPA(RPFの武装勢力)が首都キガリを制圧したあと、RPFはジェノサイドに追随しなかった政党を束ねて、国民統一政府を樹立。パスツール・ビジムング大統領が新政府を率いました。2000年、ビジムング大統領が議会に罷免されると、RPFは連立政権を組み、当時の副大統領兼国防大臣、ポール・カガメ少将を大統領に指名しました。
2003年の大統領選挙では、現職のカガメ大統領が圧倒的な得票差で当選し、7年の任期を務めました。その7年間で、ルワンダはかつてないほどの社会経済的および政治的進歩を遂げ、ルワンダ国民に平和と安定がもたらされ、社会的結束が強化されました。カガメ大統領は2010年、2017年の大統領選挙でもそれぞれ再選され、急速な発展を基盤として、すべてのルワンダ国民の生活の向上を目指し、現在3期目を務めています。
文化
ルワンダには豊かな文化があり、多種多様な工芸品、ダンス、古き良き伝統などから、それを感じることができます。全国各地で行われる地域の催しに参加すれば、地元の人々と触れ合ったり、ルワンダの料理や釣り、工芸品制作を習ったり、紅茶の葉摘みやコーヒー豆の収穫に挑戦したりといったユニークな体験ができます。さらに、さまざまな博物館や記念碑、史跡を訪れて楽しむこともできます。
イミゴンゴ・アート
牛の糞を使用した人気のあるアート作品。おもに女性が制作します。糞で模様を形づくって乾燥させたあと、植物などの天然素材から作られた顔料で、黒、白、赤などの色を塗ります。このように仕上げられた螺旋形や幾何学的なデザインは、壁や陶器の装飾に使われたり、キャンバスに描かれてアート作品になったりします。 イミゴンゴの起源は、旧キブンゴ県(現在の東部州の一部)に存在したギサカ王国のカキラ王子が考案した、宮殿を装飾するためのアートだと言われています。 タンザニアとの国境近く、ルスモ滝のそばにあるニャカリンビ村には、カキラ王子にちなんで名付けられたイミゴンゴ職人の協同組合、カキラ共同組合があります。イミゴンゴ・アートはルワンダ国内のどこでも見ることができますが、このカキラ協同組合を訪れると、工房でイミゴンゴ職人たちが制作に取り組む貴重な姿を間近で見学することができます。
アガセケ籠
サイザル麻とパピルスの木の繊維を2週間ほど水に浸して柔らかくしたあと、石で叩いて乾燥させてから籠を編む、伝統的な工芸品です。 天然の繊維は自然な淡い金色をしています。繊維の一部はウルカンギという植物の根と種やバナナの花を煮詰めて作った染料で黒く染められ、それを使って籠に黒い模様を織り込みます。 最近では、さまざまな色の染料を用いて、個性豊かなデザインの籠が作られています。 アガセケ籠は伝統的に、卵、豆、肉といった貴重な食品や、その他の貴重品を運ぶための容器として使われてきました。また、新郎新婦に結婚祝いの品として贈られることもありました。1994年のジェノサイドのあと、フツ族、ツチ族、トワ族の女性たちがともに並んで座り、小さな「平和の籠」を編んだことから、ミニサイズのアガセケ籠は平和の象徴となりました。
伝統音楽と舞踊
ルワンダの市民、経済、社会生活において、音楽はつねに重要な役割を果たしてきました。また、ルワンダには物語を口承するという伝統も根づいています。結婚式、誕生祝い、伝統的な洗礼式(グテレケラ)、記念日、新しいプロジェクトの発足式、政党の会合、大切な訪問客の歓迎会など、ルワンダで行なわれるあらゆる行事は、伝統的な歌と踊りで彩られています。ルワンダの音楽は5/8拍子のリズムが特徴的で、その点がほかのアフリカ諸国の音楽と異なっています。ダンサーたちが踊るあいだ、コーラスのメンバーは手を叩いてリズムを取り、ダンサーたちを応援し、鼓舞します。
イントレ・ダンス
ルワンダでは、集団で何かを祝うときにはダンスを踊ります。さまざまな音楽とダンスで英雄的な行為を演じて、卓越さや勇敢さを褒めたたえます。イントレ・ダンスは、「英雄の踊り」または「選ばれし者たち」という意味を持ち、いにしえの戦士たちが王宮の前で戦勝を祝うために踊ったダンスが起源とされています。長い草で作ったかつらをかぶり、槍を持った男性たちが、「インゴマ」の太鼓の音に合わせて、左右にリズミカルに踊ります。こうした祝賀の踊りでは、7~9人編成の太鼓隊が音楽を担当します。 伝統的な曲にはしばしばユーモラスな歌詞がついていて、そうした曲に合わせて踊るときには、8本の弦を持つハープのような民族楽器、ルルンガが伴奏を務めます。 イントレ・ダンスの踊り手たちによる壮大な伝統舞踊をご覧になりたい方は、ぜひフエの民族博物館を訪れてみてください。
観光
ルワンダは、アフリカ大陸の中心にあります。火山の力で大陸プレートが引き離されてできたアルバーティーン地溝帯の中央に位置し、卓越した生物多様性と比類なき美しさをあわせ持つ世界を見ることができます。そんなルワンダを、アメリカの著名な人道主義者であり作家でもあるロザモンド・カーは、「地球で最も美しい場所」と呼び、《世界の地図.com》は「アフリカ大陸で最も美しい場所のひとつ」と称しました。
ルワンダは起伏に富んだ地形から、「千の丘の国」という名でも知られています。息を呑むような美しい自然環境と、さまざまな国立公園に生息・生育するユニークな動植物が特徴です。
ルワンダは、コンゴ盆地の森林生態系と東部の大地溝帯を橋渡しする位置にあります。その結果、両地域の生物学的豊かさを共有し、アフリカでは他に類を見ないほどの生物多様性の集積地となっています。国の自然資産には、6つの火山と23の湖、多数の河川が含まれます。北部には壮大な火山と鬱蒼とした熱帯林が広がり、残りの地域には丘や谷、湖や川、サバンナ、熱帯植物などがあります。
ルワンダ北部のヴォルカノ国立公園には、絶滅危惧種に指定されているマウンテンゴリラが世界で最も多く生息しています。トレッキングツアーの参加者は、保護区内に生息するゴリラたちを近くから観察することができます。
ルワンダでは670種の鳥類の個体数が記録されており、ニュングウェ森林国立公園では100種のランが確認されています。 アカゲラ国立公園はサバンナの公園で、ライオン、キリン、ゾウ、カバ、ハイエナ、インパラ、ガゼルなど典型的な野生動物が生息しています。 また、西部のキヴ湖と東部のムハジ湖は、ウォータースポーツや釣りに適しています。キヴ湖には美しいビーチがあり、湖に突き出た半島や湖に浮かぶ小さな島々の景観も楽しめます。
その他のアクティビティーとしては、ニュングウェ国立公園のキャノピーウォーク、洞窟探検、フエとルバヴの魅力を紹介する市内観光ツアー、自転車愛好家にとって完璧な地形を楽しめるマウンテンバイク、キヴ湖の釣り、トレッキングなどがあります。トレッキングには、マウンテンゴリラが休息、睡眠、食事をするところをすぐ近くから観察できるマウンテンゴリラトレッキングもあります。
ルワンダの観光パンフレット(日本語版)をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。
ルワンダ コーヒー
コーヒーはルワンダの経済にとって重要な役割を果たしており、外貨収入や農村地域経済の収益化に大きく貢献しています。 現在、約40万軒の小規模農家が生産を行い、生計を立てています。
コーヒーは1900年代初めにドイツ人によって伝えられ、主にアラビカ種のブルボンが生産されています。
年間生産量は26.7万袋~42万袋(160万~2.1億トン)、また総栽培面積は現在4.2万ヘクタールで、標高1,900m以下の大半の州で栽培されています。
コーヒーの産業は国家農業輸出開発局(NAEB)が管轄しています。
ルワンダコーヒーのパンフレット(日本語版)をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。
ルワンダ ティー
紅茶はルワンダの主要な輸出用作物の一つで、2019年の輸出収入は8,690万米ドル(91.5億円)でした。
ルワンダに紅茶が紹介されたのは1950年代のことです。 今では北部、西部、南部各州の標高1,550m~2,500mの高地にある丘陵地や水はけの良い湿地帯24,000ヘクタール超で茶葉が栽培されています。
現在は民間の工場18ヵ所、進行中の茶プロジェクト2件、43,000軒以上の茶農家から成る21の協同組合、そして2社の生産者サービス会社があります。 紅茶栽培の規模の拡大は現在拡大で、栽培面積は今後も増加していくと同時に、さらなる工場建設も予定されています。
紅茶の生産量は1980年の5,910トンから1990年には12,855トンと順調に増加しています。1994年のジェノサイドの際には茶畑や工場が放棄され、生産量は4,136トンまで減少しました。
1994年以降、紅茶産業の復興に向けて多くの努力がなされ、生産量は2000年が14,391トン、2010年は22,249トン、そして2019年には32,127トンまで増加しました。
ルワンダで生産されているお茶は主に黒茶(CTC)ですが、その他に正統派の紅茶、緑茶や白茶などが生産されています。また、有機茶もあり、小規模ながら付加価値の高い茶葉が生産されています。
紅茶の産業は国家農業輸出開発局(NAEB)が管轄しています。