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ルワンダと日本60年の友好関係を振り返る:成果と展望

ルワンダと日本の関係はルワンダが独立した1962年から始まりました。現在、両国の関係は実り多い成果をもたらしており、農業や技術などを含む様々な分野で開発協力の扉が開かれました。

両国が揺るぎない友好関係樹立60周年を迎えるなか、ルワンダのアーネスト・ルワムキョ大使と今井雅啓日本国大使がルワンダと日本の関係の過去、現在、そして未来について意見交換をしました。

質問1:健全で友好的な二国間関係は何によって築かれましたか?双方の国と国民の功績をどのように評価していますか?

ルワムキョ大使
ルワンダと日本は相互の信頼や共通の利益、連帯感、人と人との繋がりの拡大、そして文化的な繋がりの上に築かれた強い友情の絆で結ばれています。また多国間協調主義に対する共通の信念や両国の指導者による強い政治的な意思があります。両国の指導者の間には高いレベルの繋がりがあります。

ポール・カガメ大統領はこれまでアフリカ開発会議(TICAD)首脳会議に参加してきました。2019年1月、大統領は日本を公式訪問し、天皇陛下と懇談し、安倍晋三元首相と高官級会談を行いました。また、同年8月に横浜で開催されたTICAD7への参加に向けて再度来日し、安倍元首相と建設的な二国間協議を行いました。さらに新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大対策や発展途上国へのコロナワクチンの平等な配分について菅義偉前首相と密接に協力しました。

今井大使
トップ・レベルから地域社会に至る人的交流や相互支援が両国の友好関係の基盤となって、相互の信頼関係が築かれました。高官レベルの連携に加えて、地域レベルでは神戸市とキガリ市が経済協力に関するパートナーシップ協定を締結しています。

2021年に開催された東京オリンピック競技大会で、ルワンダのオリンピック選手団のホストタウンとなった八幡平市は花卉園芸の分野でルワンダと良好な関係を築いています。そして何よりも重要なこととして、2011年の東日本大震災の折にルワンダの政府と国民から心温まるメッセージや支援金を受けたことを日本の人々は今でも覚えています。こうした協力関係を通して、両国の政府と国民は共に働き、学び合い、双方の国と国民の間に確固たる相互の信頼関係が築かれたことは、私たちが成し遂げたかけがえのない成果です。

ルワムキョ大使
この点で、日本から過去10年間に300人以上の様々な分野の専門家が海外青年協力隊としてルワンダ全土に派遣されてきました。彼らは両国間の人と人との繋がりを促進する「大使」として、ルワンダに滞在した2年間で得た経験と知識を身につけて帰国しました。

ルワンダのジェノサイド後の国家再建、「ビジョン2020」プロジェクト、及び現在進行中の「ビジョン2050」プロジェクトの実施において日本は信頼できるパートナーの国の一つとなってきました。日本海外協力機構(JICA)は2005年以降、22件のプロジェクト(2億100万ドル超相当)に参画しました。2022~2026年には、日本政府はJICAを通じて42件の国内プロジェクトや3件の東アフリカ地域統合プロジェクト(3億3700万ドル超相当)を支援すると予想されています。

こうしたプロジェクトは経済基盤、農業、エネルギー、水・衛生管理、教育、情報通信技術、そして民間セクターの発展などルワンダにとって重要な開発優先案件に重点を置いています。ルスモ‐カヨンザ道路、ゴマーラミロ道路、ゾべートラ主要送水パイプライン、送電線と変電所、改善方式によるWASAC公益事業改良プロジェクト、基礎教育、幼児期の発達や栄養改善などが代表的なプロジェクトして挙げられます。

気候変動、SDGs(持続可能な開発目標)の実施、コロナウイルス感染症の世界的な大流行、世界の平和維持と安全保障など現在の厳しい世界情勢下で両国の関係は今後も発展し続けていきます。

質問2:どの分野を優先すべきとお考えですか?

ルワムキョ大使
ルワンダの成長にとって最も重要な原動力は海外からの直接投資でしょう。ルワンダは日本の民間企業による投資を活用したいと考えています。日本には多額の資本と著名な企業や金融機関があります。キガリ国際金融センターやキガリ・イノベーション・シティのようなルワンダのインフラへの戦略的投資は、日本の資源や技術から多くの利益を享受するでしょう。キガリと東京の両大使館はルワンダ開発局と引き続き連携して、ルワンダへの投資機会を促進し、日本人投資家を獲得する活動を行っています。すでにルワンダのICTセクター、イノベーションや技術開発分野のスタート・アップ企業は日本企業との協力が順調に進んでいます。

今井大使
さらに多くの日本企業がルワンダに投資することを期待しています。一部の日本企業はルワンダの恵まれた気候や地理的条件を活かして農産物を生産し、欧米市場に輸出し、ルワンダ経済に貢献しています。中にはとても人気のある商品もあると聞いています。初めは小規模でしたが、ここ数年で着実に生産量は拡大し、品質も向上しています。

言うまでもありませんが、日本政府も「経済インフラの開発」、「農業開発」、「社会サービスの向上」、そして「持続可能な成長と雇用創出のための人材育成」の支援を通して、ルワンダの持続可能な成長や貧困削減、そして雇用創出を目指して引き続き貢献しています。

質問3:大使として二国間関係の強化に向けて何を達成したいですか?

今井大使
日本大使としてルワンダに着任する2年前、当時の安倍晋三首相から二国間の経済協力強化に取り組むよう命じられました。まだ道半ばですが、友好関係60周年記念の年であり8月にTICAD8が開催される今年、具体的な成果を出すために全力を尽くす意向です。ルワンダ政府が日本から学び導入したいのは日本の技術、規律や倫理の遵守、そして金融と理解しています。相互支援的な経済協力や双方に有益な二国間関係を構築し、両国が努力や相互利益の成果を享受できるよう努めていきます。

ルワムキョ大使
ルワンダと日本は強固で持続的な関係を築いています。両国はこの関係を引き続き育み、今後確実にさらなる高見を目指していくでしょう。ルワンダと日本の二国間投資協定及び二重課税協定回避の交渉や調印は、両国にとって非常に重要な礎となり、貿易、投資や技術交流の拡大につながる環境が整備されるでしょう。また、両国は継続的な双方向の人的交流や文化的な繋がりにも取り組んでいきます。

質問4:これを読まれている方にメッセ―ジをお願いします。

今井大使
日本には「三方よし」という言葉があり、これは買い手、売り手そして世間の全てが満足するという経営哲学です。外交も全く同じです。日本、ルワンダ、そして世界にとって「三方よし」を実現するために力を合わせていきたと考えています。ルワンダには数多くの意欲的な若者や女性がいるため、将来にわたってさらに重要な役割を担ってくれると期待しています。過去60年間、様々なレベルで多くの交流や協力によって培われてきた相互信頼をもとに日本とルワンダの両国が力を合わせれば、大きな変化をもたらすことがきると信じています。

ルワムキョ大使
ルワンダと日本の二国間関係60周年を祝うことは、両国とルワンダ国民にとって重要な節目です。この関係は引き続き相互の信頼、敬意や絆の上に築かれた賞賛すべきものです。そして両国民にとって生産的で相互に有益な関係が続いています。貿易やビジネス関係の拡大、人的交流や文化交流を通じて、ルワンダ人がこの豊かな友好関係から恩恵を享受すること望んでいます。最後に両国間で旅行や観光業がますます拡大していくことを期待しています。

この記事の原文はコチラをご覧ください。

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