1994年ツチ族に対するジェノサイド第32回追悼式(Kwibuka32)国連大学に於いて開催(東京)
2026年4月7日、駐日ルワンダ共和国大使館は、国際連合大学において「1994年におけるツチに対するジェノサイド第32回追悼式(Kwibuka32)」を開催しました。本式典には、政府高官、外交団、研究者、そして日本に在住するルワンダ人コミュニティが一堂に会しました。本式典は、犠牲者への厳粛な追悼であると同時に、ジェノサイドおよびその根底にある思想に対する世界的な警戒を改めて呼びかける場となりました。
追悼講演において、マリー・クレール・ムカシネ駐日ルワンダ大使は、Kwibukaは単なる追悼ではなく、真実を守り、否定論に立ち向かい、将来同様の惨禍を防ぐための責任であると強調しました。
「Kwibukaは単なる喪の期間ではなく、真実を守り、否定に立ち向かい、このような残虐行為が二度と世界のどこにも起こらないようにする責任の時間でもあります。」
大使は、1994年のツチに対するジェノサイドは突発的な悲劇ではなく、歴史的分断に根ざし、憎悪の思想によって助長された、意図的かつ組織的に実行された犯罪であったと述べました。100日間で100万人以上の命が奪われたという甚大な犠牲に言及するとともに、ルワンダがその後歩んできた国家統合、和解、持続的発展という顕著な復興の歩みについても強調しました。
日本政府を代表して登壇した島田智明外務大臣政務官は、日本政府としてルワンダ国民に対する深い哀悼と連帯の意を表明しました。
「32年という歳月は、家族や友人を失った人々の痛みを癒すには十分ではありません。」
同氏は犠牲者への敬意を表すとともに、過去30年にわたるルワンダの顕著な発展を評価しました。また、人材育成、インフラ整備、経済協力などの分野において、ルワンダとの二国間協力をさらに強化する日本の決意を改めて表明しました。
国連大学を代表して、国際連合事務次長兼国連大学学長のチリツィ・マルワラ教授は、本追悼式をより広い国際的文脈の中に位置付け、過去の過ちから学ぶ重要性を強調しました。
「私たちは本日、亡くなられた方々を追悼するだけでなく、生存者の語る経験に耳を傾け、憎悪、分断、暴力を拒絶するための行動を起こすために集まっています。」
また、1994年当時、国際社会および国連が適切な対応を取れなかったことを認め、追悼は具体的な人命保護の行動と結びつくべきであると述べました。国連事務総長アントニオ・グテーレス氏の言葉として、「死者を記憶するだけでは十分ではない。過去の失敗から学び、生きている人々を守らなければならない」と引用しました。
さらに、在神戸ルワンダ共和国名誉領事である福岡謙二博士は、ルワンダの目覚ましい復興とその教訓について個人的視点から語りました。1995年の阪神・淡路大震災という自身の故郷・神戸の経験と重ね合わせながら、両地域の「悲劇からの再生」という共通点を指摘しました。
ルワンダの変革を「アフリカの奇跡」と表現し、国民の強靭さと決意を称賛するとともに、和解の重要性について次のように述べました。
「被害者と加害者は長く困難な和解の道を歩み続けてきました……人類が学ぶべき寛容と共生の精神です。」また、キガリ・ジェノサイド記念館訪問についても言及しました。
東京での追悼式は、ジェノサイド条約および「保護する責任(R2P)」といった国際的枠組みの重要性を再確認し、「二度と繰り返さない」という誓いは継続的かつ具体的な行動に移されるべきであることを強調しました。
「記憶し、結束し、再生する(Remember – Unite – Renew)」というテーマの下で行われたKwibuka32は、記憶と責任が不可分であることを力強く示す機会となりました。追悼の炎が灯される中、ルワンダ、日本、そして国際社会が、真実の保持、団結の促進、そして憎悪や分断、暴力のない未来の構築に向けて共に取り組む決意を新たにしました。
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